オンプレミス/クラウドの違いは?メリットデメリットを比較

 そもそも「オンプレミス」「クラウド」ってなに

オンプレミスとは

オンプレミス(on-premises)とは、企業がネットワーク通信に必要なサーバーなどの設備を自社で保有し、運用することです。「プレミス」とは、建物や構内といった意味を持ち、自社の建物においてシステムを構築することをオンプレミスと呼んでいます。もともとオンプレミスという言葉は一般に使われるものではありませんでした。しかし、自社の情報資産を外部サービスによって処理する「クラウド」が台頭してきたことにより、その対比を示す言葉として「オンプレミス」が使われるようになりました。

クラウドとは

クラウドとは、データセンターを自社内に置くのではなく、インターネットを通じてクラウド事業者が保有するサービスを使うことです。クラウド(cloud)は「雲」を意味しますが、これはインターネットを図で表すときに「雲」を描くことから由来しています。企業がクラウドを利用する場合、自社の情報を自社で構築したネットワーク環境で処理するのではなく、クラウド事業者のデータセンター内のシステムで処理することになります。

 

それぞれのメリット・デメリットを比較!

オンプレミスのメリット・デメリット

A) オンプレミスのメリット

・カスタマイズしやすい
オンプレミスは自社で通信環境を構築しているため、システム運用に関する要件が変化した際に柔軟にカスタマイズすることが可能です。

・セキュリティリスクが少ない
オンプレミスは自社の閉じたネットワーク環境においてシステム運用するため、外部からセキュリティ攻撃を受けるリスクを低減することができます。

B) オンプレミスのデメリット

・環境構築・運用に膨大なコストがかかる
オンプレミスは、サーバーやルーターなどといった通信するための必要な設備を自社で用意する必要があるため、かなりの初期コストがかかってしまいます。さらに、システムを自社で運用するため人件費も大幅にかかってしまうというデメリットがあります。

・システム構築に時間がかかる
自社で一からシステムを構築するため、構築完了まで場合によっては数か月を要してしまうこともあります。

・障害発生時に自社で対応しなければならない
通信障害やアプリケーションのバグが発生した場合、オンプレミス環境では自社内で対応をしなければなりません。その対応にかかる人件費や期間なども見積もっておく手間がかかります。

クラウドのメリット・デメリット

A) クラウドのメリット

・初期コストや運用コストを低減できる
外部のクラウド事業者が構築したシステム環境を利用するため、開発にかかるコストを低減することができます。また、システム運用は外部事業者が担うため、運用にかかるコストも下げることができます。

・障害発生時に対応が不要
クラウドは外部事業者が運用するサービスであるため、障害が発生した場合に自社で復旧作業をする必要はなく、自社の従業員の工数削減につながります。

・自社の情報資産の損失を防げる
オンプレミス環境は自社内で情報資産を保有しているため、仮に災害が起きた際は情報を損失してしまう恐れがあります。しかしながら、クラウドは情報資産を外部に保有しているため、データ損失のリスクを低減できることができます。

B) クラウドのデメリット

・カスタマイズしにくい
クラウドは外部事業者が構築したサービスであり、仕様が決まっている場合が多いため、自社の要件に合わせてカスタマイズしにくいというデメリットがあります。

・セキュリティリスクが否定できない
最近はセキュリティリスクに対応するサービスも多く台頭してきましたが、クラウドは外部に自社のデータを保管するため、インターネットを経由して情報漏洩する可能性は否定できません。

両者を組み合わせたハイブリッドクラウドとは?

ハイブリッドクラウドとは、ネットワーク環境を自社で構築できる部分はオンプレミスとして構築し、必要に応じて複数のクラウドサービスを導入することでシステム運用をすることです。そもそもハイブリッドは「異なるものの組み合わせ」を意味し、「オンプレミス」と「クラウド」をうまく組み合わせることをハイブリッドクラウドと呼ぶようになりました。

ハイブリットクラウドを活用することで、自社の情報資産の保有を最適化できるといったメリットがあります。特に重要なデータは多少コストがかかってもオンプレミスに、それ以外のデータは安価にクラウドに、といった具合に情報資産を要件に応じて保有できるため、セキュリティリスクやコストを総合的に見て低減できます。
しかしながら、ハイブリッドクラウドは複数のシステムが混在するため、システム構成が複雑になるというデメリットもあります。そのため、ハイブリッドクラウドを適切に構成するためにはシステムに関する深い知識や経験が必要になります。

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